top of page

コヤナギ ヒナノ

の旅行記

【1日目 大阪】

私は当日の新幹線で大阪に向かいました。

新幹線に乗る新横浜駅に向かう途中、宮本先生から事前に知らされたスケジュールを見て、なるほど、と。こりゃあ一発気合い入れにゃアカン…そう思った私は新横浜でローストビーフ寿司を購入し、行きの新幹線で朝から優雅にいただきました。

そして寿司の美味しさの余韻に浸りつつ、集合場所のホテルに到着。色々ごちゃごちゃあったけど、無事全員集合していよいよ出発!

まずは、「本家 大たこ」のたこ焼きを食べに行きました。実は私、小さいころに大たこのたこ焼きを食べたことがあり、そのときの記憶がまだ残っているくらい大たこのたこ焼きといえば、タコが大きいという印象が強い。そしておよそ十数年経った今の私も全く同じ感想、「タコが大きくて美味い」。美味しいものを美味しいと思えるこの味覚が変わらなくて何より、としみじみ思いました。

たこ焼きを食べ終わってからは、戎橋から見えるグリコなど、いわゆる大阪の街を堪能しました。大阪は父親の出身地ということもあり、少しは馴染み深い土地というのと、大阪芸人さんが好きな私は大阪に来てから気分上々。そんな気分を察してか、私の頭の中のDJがドリカムの大阪LOVERをかけてくれました。気分上々と聞いて、安易にmihimaru GTをかけないところがさすがだなと思いました。

さて、次に向かったのは、大阪文化館・天保山で開催されていた、「Theドラえもん展」。ふつうはこの展示の内容について書くべきだと思うのですが、それはゼミブログのほうで書かせてもらったというのと、このドラえもん展に関して私が個人的にかなり感動したことがあったので、ここではそれについて書かせてもらおうと思います。

前述したとおり、私の父は大阪出身なので、私は生まれてからほぼ年一くらいで大阪にある父の実家を訪ねています。小さいころから大阪に行っているので、大阪での思い出はいくつかあるのですが、「小さいころ大阪でドラえもんの展示に行った」という記憶が頭の隅のほうにあって、今回事前に知らされた旅行スケジュールにドラえもん展があるのを見て、そのときのことを懐かしく思っていました。そして、いざ「Theドラえもん展」へ。すると気になることが。どうやら「Theドラえもん展」は2002年にも開催されているらしい…?

あれ、私これ、もしかして2002年の「Theドラえもん展」に行っているのでは?

時間は飛びますが、ゼミ旅行から帰ってきた後、私はさっそくこの検証に取り掛かりました。なんとなく展示の入り口で写真を撮った記憶があったので、家にあるアルバムをあさってみることに。見つけたのが、こちらのお写真。

コヤナギ①.jpg

右の少女が私で、左の坊主が弟です。まず、この写真が大阪で撮られたものなのかについて。この問題は、この格好で天保山大観覧車に乗っている写真がアルバムの同じページにあったので、まぁクリアということで。そしてこれが本当に2002年に撮られたものなのか。2002年、服装から察するに季節は夏。姉弟二人の誕生日を考慮すると、おそらく私はこのとき齢3歳。弟、齢1歳。私はまだわかるけど、弟がちょっと無理ある?と思って世の中の1歳児はどんなもんなのかと画像検索してみたら、1歳児けっこう大きいのねー。弟1歳説濃厚でした。そして、お気づきになられたでしょうか、写真の右側に小さく「TH」の文字が…!これは「Theドラえもん展」の「THE」では?!もうこれは検証クリアでしょう!というわけで、私は17年越しに大阪の地でドラえもん展と感動の再会を果たしたのでした。めでたしめでたし。ドラえもん展自体も大満足の内容でした。

ドラえもん展の話がしょっぱなから盛り上がりすぎて、後から行く場所の記録があっさりしてしまう気がしてならないのですが、それでも張り切っていきたいと思います。

ドラえもん展の次は海遊館に行きました。海遊館の一番メインの水槽の周りは、螺旋状にぐるぐると水槽を見ることができる構造になっていて、ほかの水族館ではあまり見ない構造のような気がするので面白いなぁと思いました。あとはマンボウが好きな友達のためにマンボウの写真をたくさん撮ったらマンボウの写真が海遊館名物のジンベエザメの写真と張り合えるくらい多くなったのもいい思い出です。

海遊館を出たあとは、新世界でフィールドワークをしました。私は新世界にはほとんど行ったことがなくて、新世界のイメージといえば、中川家礼二さんがものまねする、新世界にいるおっさん…。あんなおっさんいるとしたら、なかなかの覚悟が必要だと身構えていましたが、ふつうに射的とかして楽しめたし、大人の娯楽の街っていう感じで、なんか少しアヤシイ雰囲気が好きでした。ちなみに礼二さんがものまねしているようなおっさんはいませんでした。ちょっぴり寂しいような…いや、会わなくて良かったか。

フィールドワーク後はみんなで集合して通天閣へ。ビリケンさんの足の裏をちゃんとさすさすしてきました。私はくすぐりが苦手な人間なのですが、足の裏を全く知らない人たちにさすられるビリケンさんの運命を考えると…。ぞわぞわしてきたところで思考をいったん停止して、頭の中は無のままホテルに帰りました。噓です、本当はお金のご利益がありますようにと、煩悩が詰まった脳みそとともに帰ってきました。

【2日目 京都】

2日目最初の目的地は漫画ミュージアム。研究員のイトウさんの案内で館内を巡りながら、漫画ミュージアムの歴史や、施設の機能についてなどのお話を聞きました。竹宮惠子先生の展示もちょうどやっていて、絵の綺麗さに思わずため息。知人が「美少年に生まれ変わりたい」と言っていた気持ちが、この時とてもよくわかりました。唯一の心残りが、時間がなくて漫画を読むことができなかったことです…。そうだ、京都市民になろう…そう思えるくらい本当に素敵な場所でした。

次に向かったのが太秦映画村です。時代劇のセットのイメージでしたが、それだけでなく、仮面ライダー、戦隊モノの展示もあったりして驚きました。映画村で一番印象に残っているのが、「激突!忍者ショー サスケ」。猿飛佐助が活躍するショーですが、ショーの最中に急に行われる豊臣秀頼と敵方である服部半蔵によるトークショーがすごく好きでした。やっぱり関西、べしゃりが達者でらっしゃる。二人のトークライブやるなら私チケット買って見に行きたいです。中野とか下北沢の小さなライブハウスでぜひやってほしいなぁ。

映画村の次は京都国立近代美術館で開催されていた「ドレスコード? 着る人たちのゲーム展」に行きました。私はファッションについての講義を春学期の間とっていたので、ハイブランドについての展示とかとても興味深かったです。

コヤナギ②.jpg

この展示を見て、私はまだファッションのファの字もまだわかっていないなぁ、とファッションという世界の広さ、奥深さを改めて感じました。

2日目の最後は四条河原町付近でフィールドワークでした。夕飯は、鴨川の見える懐石料理屋「いづもや」で鰻丼にだし巻き卵がのった、生まれて初めて見る料理を食べました。

コヤナギ③.jpg

どういう発想をもって鰻丼にだし巻き卵をのせようと思ったのか、とても気になりました。この料理を生み出した人に「だし巻き卵をのっけてくるとは、グッジョブ!ブラボー!」とスタンディングオベーションとともに称賛したかった。夕飯を食べ終わったあとは、八坂神社に行きました。夜の神社って雰囲気あっていいですよね。そんなこんなで2日目は京都らしい、しっとりとした気分でホテルに帰りました。

【3日目 兵庫】

3日目、まずは阪急電車に乗って宝塚まで行きました。宝塚の駅前は宝塚歌劇団の本拠地にふさわしい、洋風でおしゃれな街並み。

そんな宝塚でまず私たちが向かったのは手塚治虫記念館。記念館では、手塚治虫の人生や作品を振り返れる展示があり、手塚作品は生命など人間にとって重要なテーマが描かれていることを学びました。私は手塚治虫の漫画を読んだことがなかったのでぜひ読んでみたいなと思います。ちなみに小さいころブラックジャックのアニメは見ていて、あの変顔女子はどこかにないものかと館内をキョロキョロしていたらついに見つけました…

コヤナギ④.jpg

アッチョンブリケ!

さて、ピノコのアッチョンブリケも見れたところで、次に私たちは手塚治虫記念館の目と鼻の先にある宝塚大劇場に向かいました。劇場内の展示に入場するのに少し待つようだったので、私はその間、定期的に見たくなる、宝塚時代の天海祐希さんの画像をネットで探していました。う、美しい…!やっとこさ展示会場に入場して往年の宝塚スターたちの写真も見て、やはりこの一言に尽きる。う、美しい…!タカラジェンヌには同じ女とは思えないくらいの格の違いを見せつけられました…。そりゃ金つぎ込んでこの人たち見に来る人いるわけだわ。あと、宝塚に好感を持てたことがもう一つあって、それは食堂のランチの値段が意外と良心的だったことです。冷やし担々麺美味しかった。

続いて、神戸ゆかりの美術館へ行き、「ヒグチユウコ展 Circus」を見に行きました。作品のメイキング映像を見たのですが、下書きがほとんど描かれていないところにペンで迷いなく線を描いていて、すごい!一本一本の細かい線で、猫の毛の感じとかワニのゴツゴツ感とかを表現しているのが本当にすごい。ヒグチユウコさんの作品の繊細な感じに一瞬で虜になりました。

コヤナギ⑤.jpg

個人的には左のワニが描かれたグッズが欲しかったです…。ワニTシャツとか…どこかの偉い大人の方、ご検討のほどよろしくお願いいたします。

3日目最後は神戸でフィールドワーク。夕飯…いや、ディナーにステーキランド神戸館でジューシーなステーキをたいらげ、そのあと南京町を散策。そして神戸来たんだからココ行くっきゃないっしょ!的なノリでメリケンパークへ。かの有名な「BE KOBE」のオブジェとともに写真を撮り、神戸の海風を全身で感じ、馬鹿でかい音量の音楽を流しているパーティー船をぼーっと見ているなりして時間をつぶしました。しかし、ここで女子メンバー一行を待ち受ける問題が。それは、メリケンパークから集合場所の神戸三宮駅までどうやって帰るか問題。結局3組に分かれてタクシーを各々で捕まえようということになり、私は有井さんと大橋さんと一緒の組に。しかし、まぁタクシーが全然捕まえられない…そのときでした、事件は起こったのです…!

私がもうタクシーを捕まえられないだろうと諦め、タクシーを呼ぼうとスマホでいろいろ調べていると、ちょうど一台のタクシーがこちらに向かってきました。「チャンス!」と思ったのもつかの間、目の前にはアジア系の観光客と思しき人たちが手を挙げているのが見え、「あぁ、この人たちが呼んだタクシーかぁ」と落胆……ん?視界の奥のほうにもう一組手を挙げている人たちが…って有井さんと大橋さん!観光客と比べると、二人のタクシーへのアピールの前のめり感よ。この前のめり感から察するに、この子ら自分たちのタクシーじゃないって自覚あるよね?え~これいける?なかなか厳しい戦いよ?しかし私は二人の覇気に気圧され、ただただこの戦いを後ろで見守ることしかできませんでした。

そしてタクシーが停まり、

――――私たちはタクシーに乗ることができました。乗れるんかい!運転手さんによると私たちか観光客か、どちらを乗せるかかなり悩んだそう。しかし、私たちの中に初恋の人に似ている人がいたらしいので私たちのほうを選んだ、と。「えー誰ですか?」と聞くと、「顔忘れた。」…チャンチャン♪素晴らしいオチまで用意してくれた。本当にこの運転手さんには感謝しかない。あと、そうだった。これを読んでくれている方に注意勧告もせねば。もし、あなたがタクシーを呼ぼうとしているときは、周りをよく見て、有井さんと大橋さんがいないことを確認することを強くおすすめします。この二人の手にかかれば、あなたのタクシーも彼女らのタクシーになり、お前のものは俺のものといわんばかりのジャイアニズムを直に体感することになるでしょう。

【4日目 大阪】

長いようであっという間に最終日になっていましたゼミ旅行。

最終日は食品サンプル体験をしました。私が作ったのはこちら。

コヤナギ⑥.jpg

なんかデニーズのメニューでありそうな、名付けて、『3種のミックスベリーパフェ』。春の期間限定メニューっぽい。私はゼミ生の中で一番早くパフェにどの具材をどのように乗っけるかというデザインを決め、一番早く仕上げのニス塗りの作業に入ったのですが、ニス塗り作業が終わったのは4、5番目くらいでした。…あれ?そして「みんなお互いのデザインを褒めあったりしているなか小柳さんだけ一人黙々と作業しているし、ニス塗りまで一番作業早かったのにニス塗りだけ遅いね」的なニュアンスで先生からツッコまれる始末。きっと「創作活動において、馴れ合いなんか必要ねぇ。仕上げの作業をいちばん丁寧にやる、そいつが俺の仕事の流儀よォ」という私のなかの職人気質が、行動となって表に出てしまったのでしょう。いっけね。

食品サンプルを作り終えた私たちは、今回の旅行最後のお楽しみであるお好み焼きを食べに、なんばにある千房本店に行きました。私は千房のほかの店舗に行ったことがあるのですが、そこと比べると本店の内装はシックでおしゃれな感じで、お好み焼きというよりかはステーキが出てきそうな雰囲気でした。そんな雰囲気のなか、店員さんの華麗なマヨビームを間近で堪能し、私はお好み焼きをお腹に詰め込めるだけ詰め込みました。おそらくこれからの人生でこれ以上お好み焼きが私の胃におさまる日は来ないと思います。お腹いっぱいで大満足な気持ち半分と、体型のわかりやすい薄い生地の服を着てしまった後悔の気持ち半分で私のゼミ旅行は終了しました。

 

夏休み期間のほとんど、自堕落な生活を送ってきた私にとっては非常に有意義で密度の濃い時間を過ごせてとてもよかったです!楽しい時間を提供してくれた先生とゼミ生に感謝です!

bottom of page